【2024.10月号】保険医協会の魅力
本号は年二回の全県宣伝号(未入会医師・歯科医師にも配布)となっている。よって本主張もそれを意識したものとなっている事を最初にお断りしておく。会員の皆様にはよくご存じの内容となるかも知れないが、協会の魅力について再発見を感じて頂ければ幸いである。
本会は1976年に設立された保険医協会である。協会は「保険医の生活と権利を守るとともに、国民医療の充実と向上をはかることを目的としている」、この目的の後半から分かるように決して自分たちの利益のみを追求している「業界団体」ではない。国民医療の向上から患者負担の軽減や健康保険制度の拡充のため請願署名活動等にも関わっている。
診療報酬改善もそうであるが、協会は特定政党への献金や支持等の手段は採らず全ての政党・会派へ懇談・要請を行う。これは会員には様々な政党の支持者がおり、会員の思想・信条を守る上で最大公約数的に理解が得られる方法だと確信しているからである。
また医師会・歯科医師会と大きく違うのは医師・歯科一体ということである。診療報酬を見て頂ければお分かりのように医師・歯科の連携が益々進んでいる。理事会等の会議で双方の役員がいる事が連携企画等を進める上でスムーズにスピーディーに機能する。お互いに理解を深め問題点を共有出来るメリットも大きい。
また会員が自由に活動出来る事も特徴である。会員の義務は原則会費の納入のみである。行事への強制参加等一切無い、会員は誰にも強制されず参加したい行事のみに自由に参加出来る。また機関紙に意見を発表することも出来る。明らかな誹謗中傷や営利目的の内容でなければ協会の方針と異なる意見も可能だ。
また学閥をはじめとした上下関係もない、会議に参加する時の服装規定も存在しない。筆者も理事会には毎回ジーンズで参加している。総会や議員要請や講演会司会等も同様、服装規定はないがTPOを弁えてここでは自主的にスーツを着用する。このように個人が尊重されるのが一番の協会の魅力である。
会議の終わった後に懇親の場がある場合もあるがこれも自由参加であるのでお酒が飲めないとか宴席が苦手でも全く問題ない。
もちろん、各種講演会や共済制度や日常の保険請求や経営・税務や人事管理の相談も原則無料で利用出来るメリットも会費のコストパフォーマンスを考えれば大きい。また、顧問弁護士と顧問税理士もいる。
是非入会されていない先生方には入会をお願いしたい。また会員の先生方の各種部会や世話人会への参加もお待ちしたい。